鷺岡漢方堂店長のだいぶいい話

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子供の病気

子供が咳き込んでいたり、かゆがっていたりしているのを見ることは親として耐え難たい苦痛ですね。代れるものなら代ってやりたいと思うものです。


お腹の中で免疫力を持って生まれてくるはずなのに赤ちゃんの時からアトピーや風邪をひきやすい等の症状があるのはお母さんのお腹の中の環境や食が少し悪かったのかもしれません。妊娠の初期と後期に卵や肉(動物性のたんぱく質)や食品添加物が多い食品を摂り過ぎるとアトピーになりやすいことも…。皮膚と腸は裏表。腸に負担をかけていたのでは皮膚の悪い状態で生まれてきてしまいます。お腹の中でお母さんに包まれてストレスのない状態のストレスはお母さんのストレスにより血管が収縮し、血流低下による血液の酸素不足しかありません。

虚弱体質

産まれた時から身体の強い子、弱い子、体つきの大きい子、小さい子っていますよね。これを「先天の腎」といいます、そしてこの「腎」(身体の弱さ・強さ)を産まれた後、運動や食べ物において身体を養っていくのです。これを「後天の腎」といいます。虚弱体質の場合、先天の腎が弱いことが多いのですが、治療として後天の腎で漢方薬などを用いて体質改善をするようにします。

子供の漢方・自然薬

赤ちゃんが哺乳瓶で飲めるもの、子供でも服用しやすい体質改善ジュースのような物を漢方堂では、お勧めします。母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合、お母さんがたっぷり飲んで赤ちゃんに母乳で飲ましてあげると良いですよ。お母さんが食べた物が母乳から出るということを忘れないでください。また、漢方堂では食事指導や母乳育児指導もさせていただきます。


アレルギーとは

アレルギーになりやすい人(衛氣不足の人)

アレルギーになりやすいその原因はバリア力、すなわち防衛の衛に氣と書いて「衛氣」。文字通り身体を外敵から防衛する役割を担っています。いわば家を守る塀のようなもの。その能力が低下すると、粘膜の防衛力が弱り、花粉や風邪の菌も入ってきやすい為、花粉症をはじめ風邪などの症状も起こりやすくなります。守る力が強ければ、細菌、花粉などの異物が身体の中に入ってきにくいのです。またこの氣には固摂作用と言って閉める作用(水道の蛇口を閉める感じ)があるのですがこの氣虚(気がない)の状態では毛穴は広がった状態で鼻水は出っぱなしということになります。以上のことから漢方では衛氣が弱っている人がアレルギーになりやすい人と言うことになります。

身体の衛気度をチェック

前に比べてとても寒がりになってきた
厚着をしていないのに、汗をかくようになった
体温がもともと低い方だ
冷房が苦手で、冷え症気味
年中、風邪をひく
のどが弱くて炎症を起こしやすい
鼻が年中ぐずぐずしている

アレルギーにならない身体(体質)づくり

~アレルギーになるしくみ~

アレルギーになるしくみは西洋医学では肥満細胞から化学物質を放出して毛細血管から白血球やたんぱく質がしみ出し、粘膜が赤く腫れあがります。これが鼻粘膜で起こると花粉症、気管支で起こるとぜんそく、目で起こるとアレルギー性結膜炎、皮膚で起こるとアトピーになります。中医学では、古来より鼻、肺、皮膚、大腸は経絡的に繋がっていると考えます。

守る力すなわち衛氣に関係が深いのが漢方でいう「肺」「脾」「腎」です。漢方でいう五臓「肝」「心」「脾」「肺」「腎」は実際にある臓器そのものをさすのではなく、呼吸や消化といった機能や役割を示す用語です。この「肺」は呼吸という働きによって衛氣を全身に運ぶ作用を司っているため、肺の氣がなくなった状態「肺氣虚」では、呼吸が浅い、汗をかきやすいなどの守る力の不足がおこります。
次に守る力と関係の深い「脾」。脾は胃腸等の消化系を指し、食べたり、飲んだりした物を消化、吸収し、エネルギーに変換する作用を司っています。
食欲がなかったり、下痢をしやすい人は衛氣の原料となる栄養不足になったり、逆に暴飲暴食は消化不良になり十分な氣が作り出せなくなります。
そして衛氣に関係している最も大事なものが「腎」です。漢方で言う「腎」は木でいうと根っこのようなもので、生命力の貯蔵庫のようなものです。生まれつき身体が弱い、強いを決めるのは「先天の腎」といいますが、西洋医学でもアレルギー体質は遺伝しやすいことが分かっているように親から受け継いだものもあります。この「腎」は成長や発育を司るのですが、過労、睡眠不足、ストレスや老化でも、腎が痛めつけられて、貯蔵されているエネルギーが消耗され、守る力が不足します。これらの「肺」「脾」「腎」を丈夫にすることがアレルギーになりにくい、身体づくりになるのです。

衛氣不足の原因

アトピー、花粉症、じんましん、ぜんそくといったアレルギー疾患は急増しています。近年これらの病気が増えてしまったのは何といっても、日本人におけるライフスタイルの変化が原因としてあげられます。快適な車やエアコンの普及。経済活動が24時間になり、夜型生活や深夜の就業の増加。化学物質でできた製品の氾濫。ごみの処理などによる環境の悪化。そのうえ情報化社会、リストラ、不況という大変なストレス社会などといったことも原因の一つで現代病と言ってもいいかもしれません。ファッション重視で肌の露出が多い姿で、冷房のよく効いた部屋にいるのをよく見かけたり、日本人は冷たいものや生ものを好んで食べます。これらは身体を芯から冷やすことになり身体を温めるエネルギーを消耗してしまうことになります。これらの原因が衛氣を不足させる原因なのです。


これらひとつひとつが、運動不足、不規則・不摂生な生活、体温調節がうまくいかない「クーラー病」、大気汚染からくる疾患、睡眠不足、食べ物によるアレルギーといった諸問題を引き起こし、さらにそこからさまざま国民病ともいえる現代病を引き起こしているといえます。これらの病気は、すぐに命にかかわるような事ではありませんがいずれも免疫力の狂いが根底にあり軽視はできません。


お肌のトラブル(しみ・シワ・くすみ)

お肌は、体質によって状態が異なります。ではなぜ普通でない状態の体質になってしまうのでしょうか?

中医学では、自然環境、社会環境、家庭、個人の心理、病気など多種の影響を受けたり、または、薬の服用や日ごろ使っている化粧品、染髪料から影響を受けると考えています。また、お肌は内臓の鏡と言われています。

上からぬることも大切ですが、中からみがきをかけませんか?


お肌のトラブル

体質改善することにより不良体質となる要因を取り除き健やかで美しい肌をとりもどしませんか?

あなたはどの体質ですか

中医学による体質の分類

肌色 その他 タイプ
潤い
艶がある
目に力がある、身体が元気、飲食・睡眠・便通が正常 ノーマルタイプ
蒼白
艶がない
疲れやすい、風邪を引きやすい、息切れがする、食欲があまりない

氣虚タイプ

黄色または蒼白
艶がない
肌がカサカサ、めまい、立ちくらみがある、不眠・夢をよく見る、時に動悸、しびれがある 血虚タイプ
赤い ほてり、のぼせ、かすみ目、口が渇く 陰虚タイプ
薄黒い、サメ肌
くすみ
汚れたような黒
目の周りが黒っぽい、髪の毛に艶がない、生理痛が激しい
できもの、肩こりがある
お血タイプ
白い 口の中が粘る、時には甘味がある、身体が重くだるい、むくみ 痰湿タイプ
蒼白 寒がり、手足の冷え、まぶたのくすみ、元気がない、下痢しやすい 陽虚タイプ
赤い 声が大きい、のどが痛くなりやすい、便秘、口が渇く 陽盛タイプ

 

食養生

どんな食材がトラブル対策として良いのかをご紹介します。

「くすみ」を改善したい人

氣血を補う
ミルク、黒米、なつめ、桑の実、白きくらげ、ごま、レバー、竜眼肉など。

血のめぐりをよくする
玉ねぎ、黒豆、ししとう、生姜、にんにく、人参など。

ストレスを解消させる
ミント、紫蘇、らっきょう、クコの実など。

「シワ」を予防したい人

卵、豚足、レバー、羊肉、牛クラゲ、ユリ根、山薬など。

「たるみ」を改善したい人

豆類、ミルク、クルミ、松の実、キノコ、魚類、レバー、ホルモンなどの内臓、ゴマ、山薬など。

「乾燥」を改善したい人

山薬、ゴマ、ミルク、果物、大豆製品、ユリ根、きゅうりなど。


ベロでわかるあなたの体質

氣虚(ききょ)


氣虚(ききょ)

全体的に淡い色。厚く、腫れぼったい感じ。
舌の縁に歯の跡が波打つようについていることがある。

出やすい症状

体のエネルギー源である「気」は、「気」「血」「水」のリーダー的役割。「気」が足りないと、疲労感や倦怠感、冷えが出やすい。
ほかに、風邪をひきやすい、食欲不振、胃もたれ、軟便、下痢などの症状も。花粉症などのアレルギー症状も現れやすい。

養生法

●対策 補氣(氣を補う)

おすすめの素材
豚肉、鴨肉、鶏肉、すっぽん、はまぐり、あわび、黒米、豆乳、豆腐、れんこん、きゅうり、トマト、ユリ根、ごま、白きくらげ、梨、ライチ、レモン、メロン、ミント茶、緑茶、菊花茶など。

避けたり、ひかえたい食材
香辛料、薬味野菜、冷たいもの。

血虚(けっきょ)


血虚(けっきょ)

他の体質に比べて小さい。
全体的に淡い色。舌の苔はうっすら。

出やすい症状

めまいや立ちくらみ、乾燥やかゆみなどの肌のトラプル、白髪や抜け毛などの髪のトラブル、生理不順、不妊症などの婦人科のトラブルも起こりやすい。ほかに、目の疲れ、手足のしびれ、不眠、息切れ。不意などの心臓疾準も現れやすくなる。

養生法

●対策 補氣(氣を補う)

おすすめの素材
レバー、豚肉、鳥骨鶏〈または地鶏〉、うずら卵、黒米、プルーンなどの黒色の素材、人参、トマト、なつめなどの赤色の素材、かき、ほうれん草などの補血素材、ほうじ茶、紅茶など。

避けたり、ひかえたい食材
生もの、脂っぽいもの、チョコレート、甘いもの、辛いもの〈唐辛子、わさびなど〉を摂りすぎない。

陰虚(いんきょ)


陰虚(いんきょ)

全体的に赤い。舌の苔は少ない、またはほとんどない。
舌の表面に裂紋(裂け目)があることも。

出やすい症状

「水分」が不足している状態。体に潤いがなくなり、余計な熱が生じ、のぼせやすくなる。更年期は陰虚に傾きやすく、のぼせ、ほてり、めまい、耳鳴り、寝汗、生理不順などの更年期症状は、陰虚体質の症状とぴたり重なる。また、肌の乾燥、から咳、乾燥便、口乾、微熱などの乾燥症状もある。

養生法

●対策:補陰(陰液すなわち潤す液をを補う)

おすすめの素材
豚肉、鴨肉、鶏肉、すっぽん、はまぐり、あわび、黒米、豆乳、豆腐、れんこん、きゅうり、トマト、ユリ根、ごま、白きくらげ、梨、ライチ、レモン、メロン、ミント茶、緑茶、菊花茶など

避けたり、ひかえたい食材
香辛料、薬味野菜、冷たいもの。

気滞(きたい)


気滞(きたい)

両側が赤い。中央に白、または黄色の舌苔がある。

出やすい症状

「気」の巡りが悪い状態。自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定。イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすいなどの症状が出やすい。ほかに、胃やお腹や脇腹が張る、ガスやゲップが多い。高血圧などの症状、生理不順や月経前症候群など。

舌の状態

両側が赤い。中央に白、または黄色の舌苔がある。

養生法

●対策 氣を巡らせる

おすすめの素材
レバー、いか、あさり、しじみ、発芽玄米、香り野菜〈セロリ、せり、三つ葉、ミントなど〉、ユリ根、苦瓜、チンピ、クコの実、菊花、かんきつ類、ミント茶、ジャスミン茶、バラ茶、ラベンダー茶など。

避けたり、ひかえたい食材
イライラ、順痛がある時は辛み、ガスやゲップの多い時はイモ類、豆類。

お血(おけつ)


暗く紫っぽい色。黒いシミのような斑点があることも。
舌裏の2本の静脈が太く長く浮き出ることがある。

出やすい症状

「血」の巡りが悪いと、皮膚、関節、体の末端に栄養が運ばれず、新陳代謝が低下。顔、唇、歯茎の色が暗く、シミ、そばかすが多い。肩こり、関節痛、頭痛があり、子宮内膜症、子宮筋腫になりやすく、生理痛が重く、レバー状のかたまりが混じることも。

舌の状態

暗く紫っぽい色。黒いシミのような斑点があることも。舌裏の2本の静脈が太く長く浮き出ることがある。

養生法

●対策 活血(血行を促進)

おすすめの素材
いわし、さんまなどの青魚、かに、どじょう、玄米、玉ねぎ、にんにく、らっきょう、にら、ねぎ、生姜、黒きくらげ、シナモン、サフラン、黒酢、桃、ウコン茶、紅花茶、バラ茶、シナモン茶など。

避けたり、ひかえたい食材
脂肪、とくに肉の刺身、バター、甘いもの、塩辛いもの、味の濃いもの、冷たい飲み物、アイスなど。

痰湿(たんしつ)


痰湿(たんしつ)

厚いペトペトした舌苔がある。
熱タイプは黄色い舌苔、寒タイプは白い舌苔

出やすい症状

新陳代謝が悪く、余分な水分が溜まりやすい。溜まった老廃物「痰湿」が外に出ようとするため、ニキビ、吹き出物、庚、おりものが増える。肥満または水太り、だるさ、吐き気、めまい、むくみがある。高脂血症、糖尿病にもなりやすい。熱がこもる熟タイプと、体が冷えている寒タイプがある。

舌の状態

厚いペトペトした舌苔がある。熱タイプは黄色い舌苔、寒タイプは白い舌苔

養生法

●利水(水分代謝をよくする)

おすすめの素材
玄米、ハト麦、海藻、きのこ、たけのこ、根菜〈ごぼう、大根など)、アスバラガス、かぼちゃ、こんにゃく、緑豆、緑豆春雨、バナナ、さんざし、ウーロン茶、プーアール茶、はと麦茶、岩茶など。

避けたり、ひかえたい食材
肉類、卵黄、魚卵、脂っぽいもの、味の濃いもの、炭酸飲料、水分(特につめたい飲み物にちゅい)


腰痛(ヘルニア等)

腰痛の原因

腰痛には様々な要因がありますが、ほとんどが背骨と背骨をつなぐクッションが壊れたり飛び出たり、骨がずれることにより痛くなることが多いようです。背骨と背骨をつなぐクッションとは椎間板(軟骨)のことを言います。ここでは骨の分野からみた腰痛を起こす最も大きな病的をいくつかご説明します。

ぎっくり腰


ぎっくり腰は重いものを持ったからといってなるとは限りません。クシャミひとつでなることもあれば、振り向いた瞬間に起こることもあります。その原因は骨のズレです。つまり、小さな痛みをずっと持っていた人が、たまたまちょっとしたことが引き金になって骨のおおきなズレを起こします。そのため骨が神経に当たり腰痛を引き起こすのです。骨が神経に当たっているので、例えば坐骨神経痛などが出てくる可能性もあります。

脊椎分離症


脊椎分離症

腰椎の椎弓の上下関節突起部分が断裂した状態で、主に第4腰椎と第5腰椎に起こります。比較的若い世代の激しいスポーツを行った人に多く見られます。分離した腰椎と、その上の腰椎の連結がなくなって不安定になり、周辺のじん帯や筋肉に負担がかかります。そのため長時間同じ姿勢で立っていると負担が集中して痛みが生じます。

脊椎すべり症


脊椎すべり症

脊椎分離症がひどくなってなるものを脊椎すべり症といいます。脊椎後部が前後に分かれてしまったために、歯止めが無くなり、滑り出すものです。ほかに中年以降の女性によくみられる椎弓の上下関節突起部分の断裂はみられず、椎間板の変性や椎間関節の変性に関連して起こりる、腰椎変性すべり症があります。脊椎の安定に大切な椎間関節に問題(形態的な弱み)がある人に多く起こりやすいとされています。

老化による椎間板の変性や椎間関節の変性(椎間関節のすり減り)が強くなることで脊椎がゆるんだ状態になり、第4腰椎の下関節突起部分が第5腰椎の上関節突起部分を少し乗り越えて前にずれてしまいます。主な症状には腰痛はもとより脊髄神経が圧迫されて座骨神経痛を引き起こしたり、、足のしびれ、また足の親指に力が入らなかったり、足の筋肉の低下等の症状を生じます。

椎間板ヘルニア


ヘルニアとはドイツ語で「飛び出した」という意味です。すなわち椎間板ヘルニアは椎間板(軟骨の一種)が飛び出したということになります。この椎間板は骨と骨との間に位置しクッションの役割を果たしています。その椎間板が老化や激しい運動などで椎間板が外に飛び出し、神経を圧迫することがあります。そのため激しい痛みやしびれを引き起こしてしまうのです。

漢方堂では・・・

漢方堂では1~2か月に一度カイロプラクティックの先生をおよびして痛みについての仕組みを詳しく教えていただける講演会や治療を実施しております。漢方薬で中から栄養素を補ってあげることも大事ですが、上記で説明した痛みは物理的なものが多いのでカイロプラクティック等で治療してあげるのも効果的です。


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